セルライトができる原因

セルライトはなぜできるのでしょう。ここを理解すると、対策も予防もとりやすくなりますね。またセルライトができる原因を知ることで、毎日の生活の中で無意識にしていた悪習慣を見つけて改善できそうです。些細なことでも、日々の積み重ねは大きいです!

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セルライトを構成するモノはどこからくる?

セルライトの正体はセルライトとは?で皮下脂肪だと説明しました。

皮下脂肪は皮膚と筋肉の間に存在します。皮下脂肪のほとんどは、脂肪細胞で構成されています。そして皮下脂肪に存在する結合組織により、脂肪細胞が集塊ごとに分けられています。この結合組織は、皮下脂肪組織の柱や壁のようなものです。脂肪細胞の部屋を作ってくれているようなイメージです。

この皮下脂肪の中の脂肪細胞に、中性脂肪が蓄えられるのです。中性脂肪は炭水化物やタンパク質からのエネルギー源がなくなったときや、身体の保温に使う大切なエネルギー源です。

皮下脂肪は人間にとって、エネルギーの貯蔵庫であり、また体が衝撃を受けた際のクッションという、大事な働きをもつ組織です。

けれども皮下脂肪に貯蔵される中性脂肪が必要以上に溜まってくると、貯蔵する容器(脂肪細胞)が足りなくなるので、脂肪細胞を増やします。そして増えた脂肪細胞にどんどん中性脂肪を溜め込んでいきます。

必要以上に中性脂肪が蓄えられた状態の皮下脂肪は、皮膚の上から凸凹に見えます。これを、美容界ではセルライトと呼んでいます。

セルライトの原因になっている中性脂肪は、摂り過ぎたお肉などの脂肪、脂が元になっています。俗に言う「脂っこい食べ物」を必要以上に食べ過ぎたせいです。

豆知識 中性脂肪と脂肪と脂肪酸の違いは?油脂って何?

中性脂肪ってよく言うけど、それって脂肪とは違うの?脂肪酸と脂肪は何が違うの?油と脂の違いは?という疑問は、ここですっきりさせましょう。

まずは油と脂。一般的に常温で液体を油、固体を脂と呼びます。そして両方をまとめて油脂と呼びます。

脂肪は化学的に解釈すれば脂になります(常温で固体)。けれども栄養学的には液体の油も脂肪ということがあるようなので、注意して混乱しないようにしましょう。

油脂(固体液体両方のあぶら)の主成分が、中性脂肪です。生体内の中性脂肪のほとんどは、トリアシルグリセロールという物質です。トリアシルグリセロール(TG)は、3つの脂肪酸と1つのグリセリンが結合してできています。

説明がわかりにくいかもしれないので、適宜の青色枠内に整理します。

脂肪(油脂)の主成分は中性脂肪。中性脂肪は3つの脂肪酸と1つのグリセリンが結合したもの。

脂肪酸を構成するカルボキシル基(-COOH)が酸の性質を持つことから、脂肪と呼ばれていますが、中性脂肪は脂肪酸とグリセリンの反応により、酸の性質を失うために中性脂肪という名がつけられました。

脂肪酸のカルボキシル基(-COOH)とグリセリンの水酸基(-OH)がエステル結合して、中性脂肪ができる。

脂肪酸は、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の3種類の原子で構成され、炭素原子が鎖状につながった一方の端にカルボキシル基(-COOH)がついています。3種類の原子の構成が、異なる脂肪酸を作っています。構造面では飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸として、大きく二つに分けられます。

人の身体に必要だけれど、体内で合成できない脂肪酸は、必須脂肪酸と呼ばれます。リノール酸、リノレン酸などがあります。

セルライトはどのように作られる?

脂(脂肪)が中性脂肪の元になっていると述べましたが、脂を構成している物質は、大部分がトリアシルグリセロール(トリグリセリド、TGまたはTAG)で、その他はモノアシルグリセロール(モノグリセリド、MG)、ジアシルグリセロール(ジグリセリド、DG)で構成されています。

脂を食べてから、セルライト(皮下脂肪)ができるまでの過程(脂質の代謝)を、これから説明しますが、この説明の中に出てくる物質を書いてみました。

上の図にあるトリアシルグリセロールの「R」は3つついていますが、2つのものをジアシルグリセロール、1つのものをモノアシルグリセロールといいます。

トリアシルグリセロールはグリセロールと3つの脂肪酸がエステル結合したものです。

食べた脂がセルライト(皮下脂肪)になるまでの過程

食べた脂(脂肪)は水に溶けないので、水の中では大きな油滴になります。そうなると消化酵素が油滴の中に入っていけず、結果として酵素が十分に役目を果たせなくなります。

そこで胆汁酸による乳化が必要になります。乳化とは油と水を混ざり合った状態にすることです。乳化により、大きな油滴は水の中に小さな油滴となって分散し、これにより消化酵素が働きやすくなります。

次に小さくなった油滴(トリアシルグリセロール)がリパーゼ(消化酵素)により分解(加水分解)され、最終的に脂肪酸(一部、モノアシルグリセロール)とグリセロール(グリセリン)になります。

脂肪酸やモノアシルグリセロールは胆汁酸とミセルを作り、小腸壁の粘膜細胞に当たるとミセルが壊れて中の脂肪酸などの脂質が粘膜細胞内に取り込まれます(*)。細胞内で再びトリアシルグリセロールに合成されます。

この後、リンパ管を抜けて血管へ入ります。このときには再度、脂肪酸(遊離脂肪酸)とグリセロールに分解されていて、血流に乗って必要な場所へ運ばれます。

最後に余った脂肪酸とグリセロールは、皮下脂肪組織にある脂肪細胞に運ばれ、またトリアシルグリセロールに合成されて貯蔵されます。

はい、お疲れ様です。これが皮下脂肪ができるまでの長い旅でした。

(*)小腸で細胞に脂質が取り込まれる仕組みを解説しました。ここで少し役立つ知識をご紹介します。
脂溶性ビタミンであるビタミンA、D、E、Kは、脂と一緒に食べると吸収が良くなるといわれています。その理由は、脂肪酸と胆汁酸で作ったミセルの中に脂溶性ビタミンも取り込むので、小腸が吸収しやすくなるからです。

こんな人はセルライトが溜まりやすい

運動不足 血流が悪い・冷え性・むくみやすい人 食事 睡眠不足 

セルライトがどのようにして作られるかを知ると、どんな人がセルライトを溜めやすいかが見えてきましたね。

見るべきポイントは限られています。それは代謝と食事です。

代謝が悪いとセルライトが溜まりやすい

皮下脂肪は誰にでもありますし、なくてはなりません。けれども過剰に皮下脂肪を溜め込むと(=セルライト)弊害のほうが大きくなります。

皮下脂肪はエネルギー貯蔵庫だと説明しました。体温を維持したり、糖やタンパク質からのエネルギー源がなくなると、皮下に貯蔵した脂肪を分解してエネルギーを作るのでした。

これは代謝活動ですから、代謝が悪いと脂肪の代謝もうまく行かないのです。以下のような習慣や症状がある人は、セルライトが溜まりやすいので自覚して、改善できるところからすぐにでも行動しましょう。

運動不足、冷え性、むくみがある、肩こりなどで、血流が滞りがちな人。

脂肪代謝には血液の流れが必要です。血液は代謝に必要な酵素を運んだり、不要な物質を取り除いてくれるからです。むくみは単に太く見えるだけではなく、脂肪代謝に悪影響を与えることを認識して、放置しないようにしましょう。マッサージが効果的です。

セルライトが溜まりやすい食生活

大雑把に言えば「食べすぎ」です。その中でもセルライトの原因となる中性脂肪の摂取が過剰になると、セルライトが溜まりやすくなります。

中性脂肪は何に含まれているかも、すでに説明しています。それは油脂でした。液体の油、固体の油ともに、そのほとんどが中性脂肪で構成されているのでしたね。

適度な量を食べることは必要なので、無理なダイエットなどは禁物です。ほどほどに食べて、運動やストレッチなどで脂肪代謝を高めていくことが大切です。

夜更かし、睡眠不足も食生活に悪影響を及ぼすので、注意しましょう。起きている時間が長いと、それだけ食事をする機会が増えると思いませんか?お腹がすいてしまって、つい間食を・・・なんてことはありがちです。

スナック菓子にもたくさんの油脂が使われていることを意識しましょう。植物性、動物性を問わず、油の主成分は中性脂肪です。

セルライトをなくすために必要なこと

セルライトが溜まるときと、見るべきポイントは同じで、代謝と食事です。

脂肪代謝を高めるために、血行を良くしましょう。これが改善されないと、何をしても効果は現れません。

血行をよくするために必要なことは、運動やストレッチです。新陳代謝の高い子どもや若い男性などは、体温が高いです。それだけ脂肪を代謝して、エネルギーに変えているということです。

脂肪代謝を高めると同時にしておくことは、食事面の管理です。間食をとる事自体が悪いのではありません。1日に何回とるか、何を食べるかが重要です。食事の時間や就寝までの時間などを考えながら、ライフスタイルによって決めるとよいでしょう。

睡眠をしっかりとることは、身体のコンディションを整える上で非常に重要です。何時間寝るとよいかは、個人差があると思いますが、統計的には6時間以上8時間以内が良いようですね。

セルライトができる原因 まとめ

皮下脂肪はエネルギーの貯蔵庫として大事な役割を担っています。脂肪のエネルギーは、体温の維持や糖やタンパク質からのエネルギー源が足りないときに使われます。

セルライトは皮下脂肪が過剰に中性脂肪を溜め込んだ結果、生じるものです。セルライトをなくすためには、脂肪代謝を高めることと、必要以上の脂肪(油脂)を食べないことです。

運動不足や冷え性などで、血流が滞っていては脂肪代謝が上手く働きませんので、まずは血行を促すために運動やストレッチなどを行いましょう。

同時に食事や間食の内容をよく考えて、過剰な脂肪を摂取しないよう気をつけましょう。

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