高齢育児と親の介護問題
高齢で出産した後には必ず訪れる高齢育児。高齢育児の何が大変かというと、体力の不安と更年期障害との闘いです。子どもは成長とともにますます行動範囲を広げ、活発になっていくのに、自分は体力の衰えを感じる日々。そして更年期を迎え、体調の変化に心まで不安定になっていきます。
それと同時に高齢の親の介護問題も抱える可能性が非常に高いですね。今回はこのあたりの問題について、考えてみたいと思います。
目次
高齢出産の後に直面する問題
高齢で妊娠すると、出産までいろいろと悩んだり気をつかったりすることが多いと思います。出産後もまだまだ考えなくてはならないことがやってきます。
まずは自分自身の体力や健康面での不安、そして育児中の更年期、さらには今回のメインテーマである親の介護問題です。自分と配偶者の親の年齢が近いと、同時期に双方の親で似たような問題を抱える可能性もあります。
親の介護問題
親はいつまでも元気でいるわけはありません。60歳70歳といっても、昔に比べたら今は若々しくて、定年退職後に新しく仕事を始めたり、旅行へ行ったりと、第2の人生を謳歌しているという話もあちらこちらで聞きます。
そして80歳を過ぎると、身体が弱くなった、衰えたという話も耳にします。あちこちで聞く話から何となくですが、定年退職後も元気に活動していた方でも、80歳を超えると今までのような活動を維持するのは大変になってくるのかなぁと感じます。
現在私の子どもは6歳で、私は49歳です。更年期真っ只中。私の父は82歳で、私の住む地域から遠い場所に一人暮らしです。母は私が子どものころに他界し、私達姉妹が実家を出てからは、父はずっと一人暮らしです。おかげさまでそれなりにではありますが、元気で一人暮らしができています。
遠方にいることと親が高齢であるために、子育てに関しては一切援助を期待することはできませんでしたし、していません。むしろこれからは親の健康面について、考えていかねばならない時期になっています。
ひとりで抱え込まない
私自身、親の介護経験がないのですが、介護は想像以上に過酷であるという認識は持っています。ただでさえ過酷なのですから、小さな子どもの育児中で、自分自身が更年期に入り体調が思わしくない時期に親の介護も重なると、どれほどの負担かと思うとゾッとします。
一言で「親」といっても自分の親と配偶者の親がいて、微妙に立場も違ってくるのではないでしょうか。夫婦間でも良く話し合わなければならない問題ですね。いずれか一方だけが背負うべき問題ではないし、一人では背負えきれないほどの問題だと思います。
家族間でダメならば、相談窓口へ
親の介護に関しては、親自身の思い、家族の思いがあるでしょうから、まずは家族間でよく話し合うべきでしょう。その上で自分達だけでは続かないと思ったら、躊躇せずに相談窓口へ足を運ぶのがよいと思います。
私はこの点についてほとんど無知だったのですが、お近くの相談窓口を探して、現状を話した上で適切なアドバイスや提案を聞いてみてはいかがでしょうか。決定権は家族にありますから、決めるときはみんなで話し合い、できるだけ納得の行く形で進められたらよいですね。
参考までに、お住いの近くの介護相談の窓口が検索できるサイトを下記にリンクしておきます。
介護サービスいろいろ
介護サービスにはいろいろあって、そのご家族にあった形のサポートを受けられたらよいと思います。
施設に通うデイケアサービス、自宅に来てもらう訪問介護、施設へのショートステイ、施設への入所などがあります。その他にも相談することで、家庭でできることを見つけられたり、考え方が拡がる可能性もありますね。結局気持ちの部分も大きいと思うので、最終的には納得ができれば精神的にはかなり助けられるのではないでしょうか。
高齢育児と親問題をからめて
少し介護に重点を置いて書いてきましたが、肝心の高齢育児、高齢ママの視点でも書いてみたいと思います。
高齢ママの心情としては、若いときに産んでいれば親の育児サポートが得られたであろうに、現実は自分の更年期による体調不良と、小さな子どもの育児に重なって親の介護?!なんてこと!!となるでしょう。
心と身体は結構クタクタよ
実際私は親が80歳を超えた高齢にも関わらず介護はまだ必要ありませんが、自分の体力・健康面と仕事と育児と家事だけでいっぱいいっぱいです。夫の仕事は多忙で、早朝から夜遅くまでの勤務に加え、出張や夜勤や1-2ヶ月の間一日も休みなしのことがある激務です。その分、私の育児と家事の負担が増えます。
その上お金のことになると頭痛がするわ
経済的にゆとりがあれば、上記にあげた介護サービスを受けられると助かるでしょう。けれどもやはり、気持ちの部分が大きくて、家族はそれでよくても肝心のサービスを受ける親も納得していなくては、みんなハッピーとはいきません。それよりももっと深刻なのは、経済的ゆとりがない場合ですね。
お金を出して少し身体と時間のゆとりが持てるのなら、そうしたいのだけれど先立つもの¥がないとなると・・・。まさに、私の親が要介護状態になってしまうとその問題に直面します。まず、私達が引っ越すか親に来てもらうかしなければ、面倒すらみることができません。諸々の事情により、私達が再び関西に住める可能性はほぼゼロに等しいので、親を呼ぼうか、となるでしょう。
小さい子どもがいる世帯では、お金は子どもの学費などのためにできるだけ貯金しておきたいと考えるのが普通だと思います。その点からも、親の介護が子育て真っ最中に来られると頭が痛いです。介護される親が十分な貯蓄をしていたらまだ幸せかもしれません。選択肢があるというだけで、かなり救われる気がします。そういうことを思い、自分が年老いたら子どもに世話をかけないよう、十分なお金を持っていたいなと感じます。
親の思いもあるからなおさら難しい
親を呼ぼうかと言っても、私の親はなぜか「家」とか「地域」に強いこだわりがあります。要介護状態になったときに、その程度にもよりますが、見ず知らずの土地でやっていけるのかという不安もあります。おそらく高齢者の方の中には、今住んでいる家や地域に強い執着を持っている方がいらっしゃると思います。
わが家の場合
私の実親は「その時」が来たら環境の変化に納得してくれるのか、想像もできません。いつかは来る「老い」に対して、準備しておくべきなのでしょうが、考えれば考えるほどに何もできない自分を確認するだけです(笑)
私の実父はかなりの変わり者で、ずっと一人暮らしを満喫しており、寂しくなんかないそうです。孫ともあまり遊ぼうとはしないし、気ままに生きています。貯蓄すらほとんどなく、気まま過ぎやしないかと、こちらがヤキモキしています。元気なのはいいけれど・・・。親子関係も淡白すぎるほどで、私達へは一切、何の干渉もしてきませんし、連絡すら1年に電話が数回というありさまです。
いったいどういうつもりでいるのか?聞いたことはありますが、ぶっ飛んだ返事が返ってくるのみです。面白いですよ。面白いと思わなきゃ、やってられません(笑)