高齢出産も辛いけど、更年期子育ても辛い

高齢出産する人が増えてきたとはいえ、私のように42歳で初産という人はまだ少数派ではないでしょうか。私が出産したのは約8年前。今私は51歳です。

妊娠・出産と女性の年齢については、たくさんの情報がありますが、出産後は子どもが手を離れるまで子育てが続くのに、高齢ママの子育て情報は少ないです。高齢で妊娠・出産した後の育児はどんな感じなのかというのを、私の例で紹介していこうと思います。

スポンサーリンク
koureimama336x280

目次

始まりは回転性の激しいめまいから

子どもが4歳ぐらいのときに、突然めまいが来て倒れました。目も開けられないほど、すごい速さで回転していました。自分が今逆さまになっているような、横向きになっているような、どっちが上か下かもわからない。とにかく怖くて何かにしがみついて目を閉じるだけ。

目が勝手にすごい速さで左右に動く。自分では絶対に動かせないようなスピードで。すぐに気持ちが悪くなり、嘔吐。めまいが止まらないから、嘔吐も止みません。いつまで続くのかもわからないため、とてもつらかったです。

3年前の9月1日、子どもを車で保育園に連れていく途中、急にめまいが来て道端に車を止め、助けを待つ間ずっと車中で嘔吐していたときもありました。なぜかエンジンを切っていて、まだ暑い季節だったので車の中が暑いι(´Д`υ) 子どもは私の横で不安そうにしていました。

めまいが襲ってくると、すぐに手足がしびれて動かせなくなり、声も出なくなりました。そうなるまえに電話で助けを求め、保育園にはお休みの連絡を入れたので、あとは助けを待つばかりでした。あれはもう懲り懲りです。

何度か救急車で病院へ運ばれ、何度か入院しましたが、次第にめまいが来る前にそれを察知できるようになり、めまいが来る前に薬を飲むとひどいめまいには襲われないようになりました。あんなにひどいめまい発作は、あれ以来3年ほど経験していません。

思えばあれが更年期の始まりだったのです。

更年期は違う自分に生まれ変わるってこと

かかりつけの病院で、めまいを機に様々な不調を訴えるようになりました。先生は更年期について、女性ホルモンのバランスが崩れ、やがて閉経を迎えるのだけれど、その変化はいわば別の人間になるほどの大きな変化なのだとおっしゃいました。

更年期は人によって訴える症状の種類も重さも違うけれど、その体の変化を受け入れようとするかしないかでも、症状が軽くなったり重くなったりするらしいです。急にいろんな体の不調が来たので、私ははじめとても不安になりました。とんでもない病に侵されているのではないかなどと考えてしまうのです。

そう思うと気持ちがふさぎ込んでしまって、子どもと外に出て散歩したり遊んだりする気分になりません。けれども更年期に入って、自分の体は今変化しようとしているのだと思って、この不調も一時の事と希望を持って生活することで、気持ちも軽くなりました。

先生に言われた一言で、体の不調を甘くみないように気をつけながら、一時的に苦痛を和らげる方法(薬)があるのなら、それに頼っていいと思うようになりました。一生続くわけではないのだから、大事に至らないようにだけ気をつけて、後は過ぎゆくのを待てばいいと。

子どもは小学生になり、物事もわかるようになってきたので、ママは体の調子が悪いからちょっと横になると言うと、飲み物を枕元に持ってきてくれたり、体温計を持ってきてくれたりと、お世話してくれて優しい言葉もかけてくれます(笑)

更年期になると体の不調が尋常でない

更年期とは閉経までの前後10年間ほどのことをいいます。更年期になると卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が少なくなります。女性ホルモンを出せと命令するのは脳の視床下部です。視床下部は様々なホルモンをコントロールし、体温・呼吸・消化など体の調整をつかさどる自律神経のコントロールセンターとも呼べる場所です。

更年期になると、脳の視床下部から性腺刺激ホルモンが出て、卵巣に女性ホルモンを分泌するように命令しても女性ホルモンが分泌されないために脳が混乱してしまい、その結果イライラしやすくなったり、体のあちこちに不調が出て来るのです。今まで調和がとれていた体がバランスを失い、制御不能になってしまったような感じです。

私の更年期の症状あれこれ

更年期に入っても、普通はすぐにはわかりません。どこか具合が悪くなり、それが立て続けに起こったりして、後になって更年期に入ったのねとわかるのがほとんどだと思います。

めまいがひどくて救急で飛び込んだ時は、頭部のCT検査は異常なし、後日頭部のMRIの検査を受けても異常なし、内科や耳鼻科などで検査しても異常なしでした。最後に婦人科でホルモン値を測りましたが、その時は特に低くはないと言われました。4年程前のことなので、今どうなっているかはわかりませんが。

不眠

私の場合、後になって思えばめまいが始まる前から、不眠の状態が長く続いていました。夜、疲れていても眠れないのです。何か心配事があると眠れない。そのくせ朝早く目覚めてしまい、その頃は4-5時間睡眠が普通で、短いときは3時間睡眠のときもありました。

めまい

次は回転性の激しいめまいです。何度も救急車で運ばれ、1泊の短い入院ですが数回しました。

心臓の痛み

めまいを薬で克服できたと思ったら、次は心臓の痛み。狭心症のような症状です。心臓専門の大きな病院へ行って検査しましたが、明らかな異常は認められませんでした。「狭心症です」と診断できるはっきりとした所見はなかったという意味ですが、実際心臓が締め付けられるように痛み、その痛みはうずくまるほど強いので、ニトログリセリンを処方されました。

心臓の痛みの頻度はそれほど多くなく、忘れたころに訪れるという感じです。病院では肌身離さずニトロを持ち歩くよう言われていましたし、ニトロでも発作がおさまらないときには躊躇せずに救急車を呼ぶように言われていました。それを聞くだけでも怖かったです。

体の痛みと頭痛・吐き気

つい先日は、微熱なのに高熱の時に感じるような体の節々の痛みと頭痛と吐き気。我慢できない痛さなので、病院へ行って数日痛み止めと頭痛薬を飲みました。痛みが薬でおさえられている間は、なんとか起き上がることができました。

ほてりと発汗

同じ時期に体が急にカーッと熱くなったと思ったら、汗が噴き出るという経験もしました。ホットフラッシュですね。

腹痛その他

地味な症状としては、腹部の膨満感や腹痛、下痢・便秘。頻尿もありますし、寝つきが悪くなったり寝起きも悪くなりました。

体の凝り

不快な症状としては肩こり、首の凝り、背中の凝りです。もともと凝り性な体質で、その上一日中パソコンで仕事をするので、たまりません。

指や足がつる

指の関節が痛くなったり、手がこわばったりもするようになりました。指や足がつったりすることも多くなりました。

月経異常

当然、月経異常はありますね。ある月は経血が少ないのに、ある月は異常に多い。うかうか外出もできないくらいにひどいときもありました。一瞬にして下着を通過して洋服まで血に染まるという・・・。あれは酷かったです。さすがにブルーになりました。病気ではないかとも思いました。

倦怠感、イライラ

その他の困った症状は、倦怠感。たまに気を失いそうになるほど疲れます。それでも食事の用意をしなければならないので、地獄ですね。そしてイライラ。ただでさえ育児と仕事と家事でイライラするのに、更年期でそれに輪をかけてイライラがひどくなります。

物忘れ、口や目の乾き

よくある話ですが、私も物忘れがひどくなり、言語障害かと思うほど単語が出てこないときがあります。それから口の乾き、目の乾きもひどいです。一番ひどかったときは、まともに話せないくらい口が乾いていました。

気分の落ち込み、不安感

最悪だったのは、鬱になることと不安感がハンパないことでした。その頃、不安神経症と診断されました。精神科・心療内科へ行って、抗不安剤と睡眠導入剤をもらい、なんとか生きていられた時期もありました。

もともと精神的に弱いタイプなのですが、今は落ち着いていて通院もしていませんし、お薬も必要なくなりました。でも気分というのはある日突然変化しますから、その時が来たら適切に処置しなくてはなりませんね。その他は、やけに涙もろくなったりとか。ちょっとしたことで感動して涙(笑)。

子育て中の更年期

更年期の症状はひとそれぞれ。私は特に症状が幅広く出ているのかもしれません。一つ一つの症状はあまり重くなかったり、たまに感じるぐらいです。倦怠感や体の凝りやその他マイナーな症状は慢性的にありますが、重たい症状は時々あるくらいで、おおむね元気に過ごしています。

子育て中のこのような更年期障害というのは、子育てが終わってから迎えるのとは違いますね。小さな子どもがいるために、どうしても休んでいられないときがあるし、子どもの前では笑顔でいたいと思って、無理してしまいがち。

子育て中は、ただでさえイライラしがちなのに、更年期ということで輪をかけてイライラ、そして情緒が乱れてしまいがち。時には子どもにあたってしまい、自己嫌悪。ふ~。自分で書いていて、大変だな~と思います。

けれども小さい子どもがいるからがんばれる、元気になれる、元気をもらうということも確かです。子どもに優しい言葉をかけられたら・・・。嬉しくてたまりません。

だから、同じように更年期で苦しんでいるママさんたち、自分を責めないでほしいです。子どもに説明して、少し休ませてもらってもいいと思います。私の場合は時間を決めて、15分、30分だけ横になっていい?と言ってから休みます。本当はそんなんじゃ回復しないのだけど、とりあえず気を失いそうなほどつらいときにはそうしています。

そしてちょっとぐらい「ま、いいか」と自分にサボることも許しちゃっていいと思います。

更年期といかにうまく付き合うか

更年期とどう付き合うか。これは私にとっても課題です。ただいま更年期真っ只中、いよいよ本番に差し掛かったところなのです。

はっきりとした症状以外にも、骨量がわかる体重計に乗ると、徐々に骨量が減ってきていることも不安だし、怪我のなおりが遅かったり、鏡を見て老け顔になってる気がするときなんか、ホント落ち込みます。

オーソドックスな更年期の乗り切り方としては、女性様ホルモンといわれるイソフラボンを摂取したり、運動したり趣味など楽しめる何かを見つけることでしょうか。

それから症状がひどく、日常生活がまともに送れない場合には、ホルモン剤で体内のホルモン量を調整して乗り切る方法もあります。

女性様ホルモン

女性様ホルモンとは、女性ホルモンのエストロゲンに似た物質のことをいい、有名なものはイソフラボンがありますね。大豆製品に多く含まれています。食品からイソフラボン摂るもよし、サプリから摂るもよし。私は食いしん坊なので(笑)食品から摂りたいです。

サプリメントでおすすめなのを紹介しておきましょう。更年期対策として様々な物質がサプリメントになって販売されていますが、中には効果ありと認められるデータがないものや、効果なしとされたものもあります。

今から紹介するサプリメントは、一定の効果が認められたものだけにします。それは大豆に含まれるイソフラボンとイソフラボンの代謝物であるエクオールという物質を含むサプリメント。

大塚製薬 ネイチャーメイド 大豆イソフラボン 60粒

1粒に25mgの大豆イソフラボン含有。一日量の目安は1粒なので、60日分です。イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た構造と働きをすることから、女性様ホルモンと呼ばれています。

エストロゲンは肌の新陳代謝を高めたり、肌のうるおいを維持したり、髪のツヤを良くするなど、美容の効果もあります。エストロゲンと構造と働きが似たイソフラボンは、エストロゲンが持つ美容効果や骨がもろくなるのを防いだりする効果も期待できそうです。更年期の不快な症状がいくらか抑えられるのも期待したいですね。

大塚製薬 エクエル パウチタイプ 120粒

大塚製薬のエクエルは、イソフラボンの代謝物であるエクオールが配合されています。一日の目安量は4粒で10㎎のエクオールが摂取できます。

イソフラボンとエクオールはどう違う?

イソフラボンに含まれているダイゼインという成分が、腸内で吸収されるときにエクオールに代謝されるそうです。でも実は、すべての人の腸内でイソフラボンからエクオールに代謝されるわけではないのです。腸内細菌のうち、ダイゼインをエクオールに代えることができる腸内細菌は限られていて、なんと日本人だと二人に一人だそうです。

イソフラボンに含まれるダイゼインをそのまま腸内に吸収しても、もちろんエストロゲンのような働きはするのですが、エクオールになったほうが、エストロゲンのような効果が強いことがわかっているそうです。

もしも自分の腸内にダイゼインをエクオールに代えることができる腸内細菌がいたら、イソフラボンのサプリメントでも良いのですが、もしもその腸内細菌がいなかったら?イソフラボンでも効果はあるので、全く効果なしというわけではないけれど、より高い効果を期待したいのであれば、エクオールを選ぶほうが良いということになりそうですね。

私の更年期の乗り切り方(薬以外の方法)

更年期を余裕で乗り切ってるわけではないですが、良いときも悪いときもあり、良いときが多いということで、私がしていることを少し紹介したいと思います。

更年期障害を和らげる漢方薬

私は持病の喘息のために、毎月1回は病院へ通っているので、更年期らしい症状が出始めたころから、漢方薬を処方してもらっていました。漢方薬は「加味逍遥散(かみしょうようさん)」です。しかしこれを服用しているだけで、更年期の不快な症状が消えるわけではありません。いくらかマシになっているのか、自分ではわかりませんが、そうであってほしいです。

適度な運動(ストレッチやヨガ)

漢方の他には、適度な運動を心がけています。私のお気に入りの運動はヨガです。教室などには通わず、自宅で仕事をしているので休憩時間などを利用してYouTubeを見ながらヨガをします。お気に入りの先生とメニューがあって、体の具合によって内容を変えています。レッスンに通う時間やお金の節約になるので、とてもおすすめです。

症状を抑える薬の常備

それから更年期のやっかいな症状のうちひどいものはお薬を常備しておくことです。私のやっかいな症状はめまい、頭痛、心臓の痛みですが、これらのうちめまいの発作が起きるまえに前兆があることに気がついたので、前兆に気づいた時に薬を飲むことでひどいめまいが起きることはなくなりました。

休息

疲れたと感じた時には、無理せずに休むことも大事だと思います。一時期寝る間を惜しんで仕事をしていたときがありましたが、あの頃は特に体調が悪かったです。今も寝つきが悪いときがあるので思うように睡眠時間の確保が難しいですが、昼間にどうしても眠くて仕事の効率が悪くなる時には、15分か20分ぐらい横になるようにしています。それだけでもかなり眠気が取れて、気分が良くなります。

高齢ママさん、一緒にがんばろう

周りに同じような人がいないと、理解が得られなくて孤独に思ったり自分を責めたりしてしまうかもしれません。でも同じような思いをして子育てをしている高齢ママさんたちがいます。

この場がそういうママさんたちの交流の場や癒しの場になったらいいなと思います。一緒に励まし合って、辛い時期を乗り越えたいですね!

スポンサーリンク
koureimama336x280

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
koureimama336x280

コメント

  1. ハッピー・ドルフィン より:

    こんばんわ。現在50歳で3歳児の女の子の母親です。上には17歳と18歳の息子が二人います。この7月に大都会から田舎に引っ越しをして、引っ越し先で、5年前にしていた仕事に復帰したのですが、なんとまあ、頭が回らないと言うか、失敗ばかりというか、求められたことができない自分に驚いています。昔は優秀と褒められていたのですが。もちろん、5年のブランクは覚悟していなくてはいけなかったんですが・・・この引っ越しの動機は、大都市ではなく、田舎の自然の多い場所に移れたこと、そこで復帰したいとあこがれていた業種で人材募集があって、高い収入のお給料で入社出来たこと。広い家をとても安く借りれて、保育園が無料。保育園はとても広くて、遊具や活動プログラムがとても充実していて大都市と比較できないほど素晴らしいということ。家族全員がこの引っ越しに賛同したこと。ただ、夫が仕事を見つけるまでは私が家の経済の大黒柱。でも、私が50歳だからでしょうか、ボケてるとしか思えない、職場での思考の鈍さに悩まされます。また反抗がひどくなってきた娘、夜寝ついてくれなかったり、夜中起こしてきたりする娘への対応や会社で時間内に終わりきれなかった仕事を持ち帰って、深夜、早朝まで自宅で締め切りに間に合うように進めることなど。。。心身疲れが出ています。それでも、子どもや夫との時間は楽しいし、海と山に囲まれ、美しい自然の中に身を置くことは幸せ。でも、仕事が間に合うのか、はらはらばかりしておなかが痛くなります。更年期障害(急な汗や冷え、頭痛、不眠)は幸運にも、引っ越すひと月前くらいに消えました。でも、いろんなプレッシャーがのしかかっていて、そのことを考えているとますます仕事が遅れてしまいます。今も、明日の24時に仕上げなくてはいけないリポートと、動画の編集をしなくてはいけないのに、なかなか手がつけられずにいます。何か、乗り切るヒントがありますか。というか、仕事に関して頭がバカになっているのが、悔しいいし、困っています。このままずっと改善して行かなかったらどうしようって考え込んでしまいます。仕事を失えない身なので。

    • waremoko より:

      ハッピー・ドルフィンさん、コメントありがとうございます!
      同じように子育てをがんばっていらっしゃるのですね。大都会から田舎へのお引越しも私と重なる部分があり、田舎ぐらしの良い点については、うんうんとうなずいてしまいました。
      さて、お仕事が思うようにうまく行かないとのことですが、ブランクの5年は思った以上に大きかったのでしょうね。
      環境が変わると小さな子どもが感じるストレスもあり、仕事を抱える身としては負担が大きくなるので、更年期障害の症状がおさまっていることは幸いでしたね。
      頭は使わなければ鈍くなるし、使っていると冴えると思うので、会社勤めが始まったこれからが勝負ではないでしょうか。
      若いときとは違うからこそ自分の身体を大事にしつつ、戦略を立てて乗り切ることができるのが年の功。歳をとればとっただけ、失うこともあれば得たものもあるはずです。
      ハッピー・ドルフィンさんは今のご自分の状況を悔しく思い、悩んでいらっしゃるから、きっと立て直していかれると思います。
      なーんにも考えない給料泥棒さん(笑)だっているのだし、苦しんで悩んでいるということは、きちんと考えている証拠だと私は思います。
      良い方向に向かわれることをお祈りしています。がんばりすぎないようにしてくださいね。