読み聞かせ 何歳まで?

子どもへの絵本の読み聞かせ、いつまで続けたらよいのでしょうか。私は自分自身も楽しんでやっているので、「これで終わり」という日は来ないで欲しいのですが、ふと気になったので考えてみることにしました。

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目次

字が読めるようになるまで?

まだ字が読めないうちは大人が子どもに読み聞かせることに対して、なんら疑問を抱きません。ところが幼稚園や保育園へ行くようになったり上の兄弟がいると、子どもは割と早い時期から字を読むことを覚えますね。

いつ頃読めるようになるかはそれこそ個人差が大きいですが、早い子だと3歳にもならないうちから自分で読むという話もたまに聞きます。わが家は小学校入学前は真似事のようなことはしていましたが、自分で読書をするようになったのは小学校1年生になってからでした。

わが子もついに自分で本を読むようになったか・・・と思って、ある日何気なくどうやって読んでいるのかを訪ねてみると、「絵しか見てないよ」という返事が!!

現在小学校2年生ですが、最近やっとなぞなぞの本を熱心に読むようになりました。まだ今のところはストーリーを楽しむ読書ではなさそうです。

そう考えるならば、字が読めるようになったからといって、いきなり手放しで子ども自身に読書をさせても安心かというと、そういうわけでもなさそうです。

確かに中には言葉の理解に秀でた子どもだと、就学前からどんどん自分で読書を楽しむ子もいるでしょう。けれどもわが子の場合、本好きではありますが自分でどんどん読書をする類の子どもではなく、少し大人がサポートしたほうが本に親しめるようです。特にわが子は言葉の理解に不安があるタイプなので、もうしばらく読み聞かせでサポートしたほうがよさそうです。

読めるのと理解できるのとは違う

私が出した結論は、小学校2年のわが子の場合はまだまだ読み聞かせが必要!でした。

慣れの問題かもしれませんが、わが子は自分で読むよりも私が読むのを聞いたほうが理解がしやすいようです。絵本だから、私が読んでいる間、絵をじっと見ながら話を聞いて、それで理解がしやすいのかなとも思えますが、挿絵が少ししかない児童書を読み聞かせても大体の理解はできているので、絵だけの問題ではなさそうです。

私の想像ですが、字を読むことに必死で、内容を楽しむ余裕がまだそれほどない可能性があります。小学校1年生のとき、夏休み前の個人懇談で先生に本読みのアドバイスを受けました。音読が苦手だったのです。そのような子どもの場合、読み上げることに力を使いすぎて、内容を理解する余裕が充分に持てないのかもしれません。

だから字を読み上げることが難なくできるようになるまでは、読み聞かせをすることは意味のあることだと思います。言葉を聞いて、それを理解することに集中できるからです。もちろん自分で読む練習も大事ですが、平行して読み聞かせは続けたほうがよいでしょう。

音読と理解度

余談ですが、私が子どもの頃(10代後半ぐらいまで!)音読は嫌いではなかったのですが、音読すると内容がさっぱり理解できない問題を抱えていました。それは年月をかけていつの間にか解消していましたが。

ところで私は学生時代、英語が苦手でした。英語を音読すると同じく内容がさっぱり理解できませんでした。英語は大人になってから(しかも40代で 笑)得意になっていったのですが、得意になると音読してもスイスイ頭に入ってくるのです。訳さなくてもわかるので、本当に読んだ瞬間からスイスイとです。知らない単語ばかりだとそうはいきませんが。

そういう経験を通じて思ったのは、(特に1回の)音読でどれだけ理解できるかは、言語の習熟度、音読の習熟度が影響しているのではないかということです。声を出して読むとなると、ただの黙読と違い脳の働きはより複雑になるでしょうから。

その一方で子どもは、黙読よりも音読のほうが文字を追いやすいという事実もあるでしょう。だから子どもは自然に音読したがるのかもしれません。けれどもその言語が未熟、特に音読という作業は言葉の理解プラスアルファの技術が必要なので、ある程度その言語を習得していなければ、音読で内容を理解するのは難しいのでしょう。

とはいえ、やはり言語理解のメカニズムは複雑です。以前、わが子が始めて見る国語の読解問題を1回音読しただけで、かなりの内容を理解できていたので驚いたことがあります。私の子ども時代比べると、わが子の能力のほうが高そうに思うのですが、実際算数や国語の問題を読み解く力は、ときに奈落の底に落とされる思いをさせられることも。絶望?失望?「なんでそうなるの?!」と、思わずヒステリックに叫びたくなるほどに、読み取る力が感じられないことも。

人はどのように言葉を理解していくのか、そのメカニズムは神秘のベールに包まれています。言葉がわからないと言っても、みんな同じではなく様々な原因があり、他人には想像もつかない理由で困難を感じたりしてるのかもしれません。

年齢で決めなくてもよい?

さて読み聞かせですが、何歳で読み聞かせをやめなくちゃいけないというものではありません。でも、この年齢になっても読み聞かせしてるっておかしいかな?と不安になることがあるのではないでしょうか。

そんなときは、子どもが「もう自分で読むからいいよ」と言うまでは続けようと決めてみてはいかがでしょう。考えてみれば読み聞かせ自体、大人に向けてしても何もおかしくはありませんよね。新鮮で良い気がします。

絵本を嫌がる年頃になったら、児童書を朗読してみるのもいいですね。

私は子どもが絵本に飽きる前から、徐々に児童書を取り入れ始めました。1冊を1回で読みきることは大変なので、何回かに分けて読むのです。

私が児童書の読み聞かせを始めた目的は、子どもに自発的な読書を促すためです。2年生になるとだんだんと人目も気にし始める子も多くなってくるので、学校で本を読むときに1年生が読むような絵本を手に取るのも恥ずかしくなってくる子もいるでしょう。

子どもに限らず大人もそうですが、知らないことに気づくのは時間がかかります。だから家での読み聞かせは、子どもが新しいものと出会う場としても貴重なのです。まだちょっと早いかなと思う時期に、これなら食いつくかなというテーマの児童書を借りてきて、まずは試しに読んでみましょう。

絵本から児童書へ わが家のケース

わが家の場合、まず手始めにどんな子どもでも食いつくであろう「うんち、おなら」ネタ、「くさい」ネタや、わが子が好きそうな探偵やなぞ解きの児童書を借りてきました。

結局今わが子が大好きな児童書は、絵本から入った 寺村輝夫作 の『王さまシリーズ』。絵本から入っていけるのがよかったです。


おしゃべりなたまごやき (日本傑作絵本シリーズ)

この他に、『ぞうのたまごのたまごやき (日本傑作絵本シリーズ)』という絵本もあります。

この王さまはまるで子ども。とてもわがままです。それが子どもには大ウケしています。この王さまシリーズを絵本で読み、同じ作者の同シリーズが児童書にあることを図書館で知り、借りて読んでみたところわが子はハマってしまいました。シリーズでかなりの数の本が出ていますし、語数も少ないものからちょっと多目のものまであるので、長期間楽しめると思います。

はじめは大人が選書することになると思いますが、徐々に子どもに任せていくとよいと思います。物語に夢中になるうちに、気がつけば長いお話も楽しめるようになっていることに気がつくでしょう。

後は将来、お母さんに読んでもらうのがまどろっこしくなり、もっと早く先が知りたくなって「自分で読むからもういいよ」と言ってもらえたらよいのですが。

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