セルライトをなくすための正しい化粧品の使い方

スリミング剤、セルライト用化粧品って、本当に効果あるの？どんな風に効くの？効かないの？という話。本当に痩せるための正しい化粧品の使い方伝授します。

夢のある話　スリミング剤の正しい使い方

さて前回（セルライト化粧品の効果　2. 肌への浸透性）からの続きです。うんちくは前回の記事までにして、夢のある話もしたいです。今までの流れから、じゃあスリミング剤やセルライト化粧品って効果ないってこと？というと、私はそういうわけでもないと思います。

セルライト撃退のアプローチ３つ

スリミング剤、セルライト化粧品は、皮下脂肪を減らすことを目的とした成分を配合しています。皮下脂肪を減らす成分のアプローチは、大きく分けて3つあります。

脂肪分解酵素リパーゼの活性化

脂肪細胞中の脂肪を分解する酵素はリパーゼです。体内の脂肪が燃焼するときには、リパーゼが働いています。そこで1つめのアプローチ、化粧品にリパーゼを活性化する作用のある成分を入れているのです。

リパーゼを活性化する成分が入っているからといって、本当にリパーゼが活性化されて皮下脂肪が燃焼するかは不明です。その成分がどれほど皮下組織に届くかが不明だからです。仮に届いたとして、リパーゼが脂肪細胞内の脂肪を脂肪酸に分解したとします。すると脂肪酸は血中に流れますが、エネルギーとして使われなければ、また脂肪に戻って脂肪細胞内に蓄えられてしまいます。「なんてこった！」ですよね。

脂肪に戻さないためにできることは、エクササイズです。身体を動かすこと！

血流促進

セルライトが溜まっている皮下組織は、血流が悪くなっています。血流が悪いとむくんで余計に太くなりますよね。むくむだけではなく、血液の流れが悪いということは脂肪燃焼が上手く出来ないというわけです。

血流を良くすると、むくみが解消され代謝もアップし、脂肪燃焼の効率もアップするでしょう。2つめのアプローチとして血流を促進する成分を配合するのは、そういうことを狙っているのでしょう。化粧品を塗布するときに軽くマッサージすると、血流促進する成分の効果ではなくても、血流はある程度改善されるかもしれません。

問題はここからです。血流が改善されたとしても、それだけでは皮下脂肪は減りません。むくみがとれてすっきりしたとしても、それは皮下脂肪が減っているわけではありません。血流改善とセットで考えなくてはならないのが、脂肪燃焼促進。やっぱり身体を動かさなくちゃダメなんですね。エクササイズです。

脂肪細胞の分化抑制

脂肪細胞の分化とは、脂肪細胞が増えるときの話です。脂肪細胞内にたくさんの脂肪が蓄えられて細胞がパンパンに膨らむと、脂肪を溜める場所の確保をするために、新たな脂肪細胞が作られます。脂肪細胞の前躯体というものがあり、それが変化（分化）して脂肪細胞になります。

3つめのアプローチは、前躯体の分化を抑制することです。脂肪細胞が増えると皮下組織に蓄えられる脂肪が多くなってしまうので、脂肪細胞が増えるのを抑制して皮下脂肪のキャパシティを増やさないという考え方ですね。

私の個人的意見ですが、脂肪細胞の分化抑制は「念のためにやっておく」的な意味合いになると思います。皮下脂肪を減らすために重要なのは、とにかく今ある脂肪細胞を燃焼、消費することです。脂肪を溜め込むような生活をやめられないようでは、痩せることはできません。そういうわけで、それなりに努力して脂肪を溜め込まないようにしていれば脂肪細胞は増えたりしないので、脂肪細胞の分化抑制は「念のため」的要素が強いのかなと思います。

スリミング剤・セルライト化粧品の存在意義

スリミング剤、セルライト化粧品は上記3つのアプローチにより（またはこの3つのうちのいずれかにより）、セルライト（脂肪）をなくして痩せることを目指しています。上記のアプローチで書いたとおり、化粧品の成分がバッチリ効いたとしても、脂肪を脂肪酸に分解するのを促進するところまでなのです。そこから先はあなた次第なのです。

そう、エクササイズなどで血中の脂肪酸を消費しなくては、再び皮下脂肪に再合成されてしまい、いつまで経っても身体の中の脂肪は減らないことになります。