高齢ママ 育児におけるメリット・デメリット

高齢で出産する女性の数が増えてきていますね。そうなる事情はさまざまですが、高齢出産・高齢育児の悩みは共通することが多いと思います。

前に高齢出産の悩みについて書きましたので、今回は高齢育児について焦点を絞って書きたいと思います。以下、一般的に言われているもののなかから、実体験を振り返りながら「私もそう!」と思ったもの、思わなかったものも合わせて、まとめてみたいと思います。

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目次

高齢育児のメリット

「高齢」となると不安な部分に注目しがちですが、悪いことばかりではありません。「若かったらできなかったことでも、今ならできる」と思うことが結構あるはずです。

精神的に落ち着き・ゆとりがある

20代の自分を思い返すと・・・「馬鹿だったな・・・私」と思うことが多々あります(笑)。どこかトゲトゲしたところがあったり、素直になれなかったり。私の20代に限っていうと、自分のことだけで精一杯だった気がします。

20代よりも30代、40代と、精神的に落ち着いてくるのは自然なことだと思います。長く生きるほどにいろんな経験をし、倒れたり傷ついたりして、少しずつ強くなり、優しくなれるものです。若い頃は「あんなの許せない!」と憤慨していたことも、今となっては「別に白黒はっきりさせなくても、なるようになるわよ」なんて、本心から語れるようになったりして。

子どもが赤ちゃんのときの育児はまだ甘っちょろい。子どもがヨチヨチ歩き、次第に言葉を覚え始め、知恵がつき始めると、たちまちお母さんの思い通りにいかなくなります。育児は思い通りに行かないのが普通なのです。毎日キーキー腹を立てながらの育児でも、穏やかに見守る育児でも、どちらでも子どもは成長します。

けれどどんな風に育つかは、親子の関係も1つの要素になりますよね。いや、それよりも第一に、毎日キーキーなってると、疲れるじゃないですか。個人差があることなので、一概には言えないですが、私は子どもが6歳になった今も、キーキー言います。けれど、もしこれが20年前だったら、もっとキーキー言ってるな、と思います。

比較的落ち着きのある親に育てられた子どもは、情緒が安定するといわれていますね。情緒の安定は、子どもの健やかな成長にはとても大事なことです。

若い頃に比べて、経済的ゆとりがある

これは家庭により事情はさまざまですが、夫婦が共働きだったり、夫か妻がいいお給料をもらうポジションにいればあてはまるでしょうね。我が家はちょっと違いました。

私は妊娠前に会社を辞めて無職でしたし、夫は私よりもずっと若いので、経済的にそれほどのゆとりがあるわけではありませんでした。けれども贅沢はさせられないけれど、不自由なく育てられる環境にはあります。

子どもを育てるのに、経済的にゆとりがあるとそれだけで安心できますね。今は一人っ子も多くなったし、一人の子どもにお金をかけることもめずらしくはないようです。

気持ちが若返る

40代で子どもを産むと、幼稚園や保育園などで知り合うお母さん達が自分より若いです。そういうお母さん達の中に自分も身を置くと、なんだか気持ちが若返った気になります。

子どもが同じ学年のお母さん達と一緒にお話ししたりするときに、「何歳?」と聞きあったりすることがあります。私はもちろんさば読みなしに、実年齢を言いますが、「え~若く見える!」と言われると、嬉しいです。するともっともっと若返るぞ~!と前向きな気持ちになります。

それに子どものパワーで、かなり若返っている気がします。この子が成人するまでは、元気でいなくちゃと思うことで、ますます気持ちは若返りそうです。

高齢育児のデメリット

当然、デメリットもあります。けれどもデメリットは避けなければならないものではなく、あらかじめ知っておいて対処方法を考えておくと不安は減ります。

体力が持たない

もうこれがもっとも切実なのではないでしょうか。毎日のことですから。特に子どもの活動範囲が広がり、何でも自分でやりたがるお年頃になると、体力的に限界を感じざるを得ませんでした。

我が家の場合、子どもが2歳から4歳ぐらいが疲労度Maxだったと思います。Maxというよりも、針が振り切れて燃料切れ。夕食後、子どもがプラレールで遊ぶ横で「ちょっとごめん!横になっていい?」なんていいながら横になり、うたた寝しながら少し体力を回復させてから、残りの片付け物をして子どもの寝かしつけまで、なんとか乗り切っていました。

その他、小さいうちは子どもが風邪を引くと、私も必ず風邪をもらっていました。その繰り返しでか、私の扁桃腺は常時大きくなってしまい、一時は「重度の無呼吸症候群」という診断をされてしまいました。寝ている間、何百回も呼吸が止まり、最長で1分半も呼吸が止まっていたので、眠りから覚めてもいつも身体は疲れていました。子どもが風邪をめったに引かなくなって、私の無呼吸もほとんど出なくなりました。

親にサポートしてもらうのは難しい

これが生き物の成り行きというものですね。40代で子どもを産むと、親は70代、80代にさしかかるところです。親がまだ50代、60代だと、少々遠いところに住んでいても、大変なときだけでも応援に来てくれることもあるでしょう。けれども80歳前後になると、さすがに頼めませんよね。

我が家もそうです。私の親は父ひとり(80代)で、住んでいるところも遠いです。夫の両親はまだ若いですが(60代)、病院通いをしていて、気軽には応援を頼めません。もっとも応援が必要だった出産直後は、私達夫婦が親からかなり離れた場所に住んでいたので、夫にしか頼れませんでした。

夫は当時、仕事中も比較的自由がきいたので、食事作りや洗濯など、私の身体の負担にならないように助けてくれました。夫のサポートがなければどうなっていたかわかりません。

出産は帝王切開だったのですが、高齢出産にはありがち。そして傷の直りが遅いのも高齢であるがゆえのこと。私は1ヶ月近く、鎮痛剤を飲んで生活していましたし、大阪市のビジネス街が住まいだったので、車も持っていませんでした。歩くと結構遠いところのスーパーまで買出しに行かねばならず、歩くと傷が痛むのでゆっくりあるきながら、買い物へ行ったのを覚えています。

本当はいけないことと知りながらも、どうしようもないので、生まれたばかりの赤ちゃんを一人家の中に残して、歩いてスーパーへ買い物に行ったこともありました。まだベビーカーにも乗せられない時期。抱っこひもは、私のお腹の傷が痛むので無理でした。そういうこともありました。

育児サポートを利用する手もあったのですが、あまり内容を知らないし、使いづらかったというのが本音。どんな人が来てくれて、信頼できるのかなどの情報があれば、利用していたかもしれません。もう少し認知度を上げて、気軽に利用できるサービスになればいいなと思います。

社会復帰が難しい

高齢出産で育児休暇を取って、1年後に復帰できる保障のある勤め先ならばよいですが、退職してしまうと次に社会復帰するのはそんなに簡単ではありません。

子どもも大きくなったし・・・なんて小学生になるぐらいまで待っていると、もう50代が目の前。アラフィフです。それでもキャリアがあって、専門的な仕事があるような都会だと、再就職のご縁もあるかと思います。けれども就職先が通勤可能な地域になければ、再就職は困難です。

work-at-home

私の場合

子どもが2歳のときに、大阪市のビジネス街から福岡県の行橋市に移り住みました。都会から田舎への引越しです(そんなに田舎でもないですが 笑)。私が経験のある仕事(化粧品の研究開発や技術職)が通勤可能な地域には、まずありません。英語は得意ですが、英語となると応募者が化粧品の研究開発職よりは多そうで、50代前後の女性を採用してくれるのか疑問です。

結果、私は家で個人事業主として仕事をしています。適度に外に出て人と会うので、孤独は感じません。収入は今は低いけれど、夫の稼ぎで贅沢はできませんが十分食べていけますし、時間的自由度が大きいので、家族のための時間をある程度確保することもできます。個人事業主として仕事をしていくことは、志を強く持つことができれば、良い選択肢ではないかと私は思います。

私が個人事業を始めた理由はもう1つあります。仕事は選びさえしなければたくさんあります。けれど今子育て中で、子どものことや家庭のことでストレスが溜まります。私は仕事をするのが好きなのですが、お金を得るためだけの仕事をしてクタクタになり、未熟さゆえに子どもにきつく当たってしまったりするのが嫌でした。転職後、夫は朝早く出勤、遅く帰宅。土曜は平日と同じ。日曜も仕事のことが多いです。1週間に1日休みがあればいいほう。数ヶ月間、1日も休みがないときはザラ。子育て中は親に頼れない分、夫のサポートがほしいのに、それが望めない。それなら好きな仕事が好きなように、好きなスタイルでできる個人事業主になれば、仕事で自分をいかせることができるし、ストレス発散して子どもへのイライラも少なくなるのではないかと思いました。

うまく行かないときはつらいです。夢の中でも悩んだり苦しいときもあります。でも、「好きなことを仕事にする!」という強い思いで今もがんばっています。この環境にいれるのは、夫の理解があってのこと。本当に感謝しています。

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